我慢をする心の先は・・・?(2話)
どーも(・ω・)ノ
yoshi-愛です。
前回の続きという事で・・・
車を走らせつつも、やっぱり引き返そうか・・・そればっかり考えていた私。
長女に我慢をさせて、バレーを頑張ってもらうか・・・私たちも我慢しながら、ここのバレーの会長をやっていくか・・・
どうしたらいいんやろ!?分かんない!!私には分かんない!!
だけど、どうしても納得できなかったのは、大人の目が届かないところで、いじめっぽいことをしてるかもしれない(疑惑)ということ。
怖いと思った。
この出来事に気付かなかった振りをして、何事もなかったかのように過ごしていけば、そりゃ楽よ。長女にも気にせんでいいよ、と・・・言えば片付くかもしんない。
でも、親としては長女を守ってあげたい。傷ついてほしくない。
泣くほどの嫌な思いはさせたくない。
反抗期で憎ったらしいけど!!親に平気で逆らうけど!!言うこときかずに、子供なりの自由奔放さに腹立つことばっかりだけど!!
娘だもん。すごく大事なのよ。親だから、無条件で守りたいのよ。
でも、いじめっぽいことをやってるこの子は?
この子が成長したら・・・?
悪いことを、人を傷つけることを、悪いと判っていながらやっていたら?
それが大人(親)にバレなかったらいい?
そういう考えの子がいたら?
そういう子が、これから先エスカレートしたら?
ましてや、女の子。(女は怖い!!)
本気で怖いと思った。
私も親として、娘が泣かなくていいようにしたいから、腹をくくった。
相手の親を傷つける覚悟で!!少なくとも私の娘は傷ついてるし!!
いきなり行ったから、相手の両親が驚いた様子だったけど、何かに感づいたのか、
「びっくりした、とりあえず、あがって、あがって」って、相手のママさん。
相手のパパさんもいて、「どうしたんですか?」って、心配そうに何かを察した様子。
私より2歳若い年下夫婦で、ここの長男は高校生よ。4人の子供がいる立派な夫婦。
「こんな時間にごめんね、申し訳ないんだけど、パパとママに話が合って・・・」
なかなか言葉が続かなかった私。
相手のパパさんが気遣って座布団を出してくれながら、「いいですよ、何でも聞きますよ」と、心配げに言いつつ、私の前に正座をした。
私は手で座布団はいいよと合図をして、座らせてもらった。
相手のママさんはというと、「は?なに?なに?どうしたと?」って、ちょっと迷惑そうな表情で、パパさんのとなりに足を崩して座る。
・・・そのママさんの表情を見たら、何かが吹っ切れた!!
「さっきの練習終わり、長女が泣きながら帰って来たんだけど」
このひと言でパパさんの表情が険しくなった。
「話を聞いたら、トイレで靴を蹴られたって言うの。長女がなんでそんなことすると?って聞いても無視されたって、泣いて帰って来たんだけど、それがホントかどうか本人に確認したいの、だから、今日ここに来たの」
パパさんはうつむいて、黙って話を聞いてくれた。
ママさんは「そんなはずないはずだけど・・・」と、つぶやいた。
反対にパパさんは「いや、うちの子はするよ。うん、やるね。あいつはする」って、
ママさんの顔を見ながら「あいつはするよ」って、言った。
・・・するんだ。しかも父親がそれを言うって。えっ!?する子なの!?
ママさんは「えぇ~・・・するわけないと思うけどなぁ~・・・」って。
その気持ちも分かるよ。誰も自分の子供を疑いたくはない。
「私ね、長女を100%信じてるわけじゃないの。もしかしたら、大げさに言ってるだけかもしれないと思ったから、ホントの事が知りたくて・・・やってないならそれでいいの、ただ足が靴にあたっただけならそれでいいし、やったならやったでいい。ただ、やったのなら、やった理由を知りたいの」
パパさん「すみません、本人はもう寝てるから、そこは僕が責任をもって確認します」
・・・今日のところは勘弁って感じだった。そりゃそうよね。
いきなり同じバレーチームの保護者から疑惑を責められてるようなもんだし。
私も子供を起こしてまで、聞き出すつもりもなかった。
「理由はなんでもいいの、長女が嫌いだから、バレーが下手だから、気に入らないからやったって言うのならそれでいい、理由がないのがいちばん怖いから」
「そうだよな」と、ショックそうなパパさん。
ママさんは壁に寄りかかりほぼ放心状態。
「そんなはずない」って、言う様な顔してた。
「人目につくような場所で靴を蹴ったならまだ救いだったけど、親の目が届かない、体育館のトイレでそういうことされたら・・・」
パパさん「それはいかん!!絶対いかん!!俺、起こしてくるわ!!」と、立ち上がろうとしたパパさんを、ママさんが止めた。
首を横に振って、起こさないで!という感じだった。
パパさん「あいつは・・・やりかねない 。親の俺が見てもそう思う時がある」
すごくショックを受けた表情のパパさん。
「申し訳ない、ホント申し訳ないです」と、頭を下げた。
・・・謝ってほしいわけではなかった。なぜか、そう思った。
疑惑を晴らしてほしかったのが私の本心だった。
どういうつもりで、やったんよ!?って、怒鳴ってもよかった。
あんた達、どういう教育してんの!?親として恥ずかしくないの!?って、言いたくなる気持ちを抑えて、ここは私が落ち着いとかなきゃ・・・。
でも、納得できなくて、止まらない。
「これが初めてなら私もここには来なかった。
1回だけなら私は長女に、そういうことせんでって言いえばいいじゃん、で済ませる。
でも、こういう嫌がらせ?違ったら申し訳ないけど・・・こういうことは1、2回じゃないって長女が泣いて言うんだよ、私は長女を信じてるわけじゃないし、その事を見たわけでもないから、チームの子たちを疑ってしまうのが嫌なの。
うちの長女だって私の居ないところでは何やってるか分からないし、いじめみたいなことをしてるかもしれない。娘を信じないなんて酷い親と思われても、親だからこそなのよ、親だから、娘だけの言い分は信じない。
正直どうしたらいいのか分かんなくて・・・こう話してる今も、私、自分が情けないのよ、大事に育ててきた娘が、理由はどうあれこういうことされたら・・・」
ここでママさんが口を開く「うちやったら怒鳴り込んで行くわ・・・」
ほら、そうじゃない。誰だって親だったらそうよ。
それで、子供が自分を追い詰めるような考えをしたら?
自殺なんてされたら?
たまったもんじゃないわ。
「私の思いを分かれとは言わない、ただ、どうしても本当のことが知りたいの。
ホントはチームの誰かに嫌がらせっぽいことをされたことがあるかって、確認してから来ようかとも思ったんだけど、確認するにしても、陰でコソコソ聞き出すようなことはしたくないし、事を大きくしたいわけでもないから、誰にも言わずにここに来たの、長女も行かんでいいって言ったんだけど、なんでそんなことすると?って長女の言葉になにも返って来なかったみたいだから、長女も理由が知りたいって・・・
本当は長女がいちばん気付いてるはずだけど、もうバレーを辞めたいって言い出して・・・」
「それは止めてくれ!!うちの子を辞めさせるわ!!」と、パパさんが声を荒げて言う。
「すみません!!ホント申し訳ない!!やっぱ起こして謝らせるわ!!」
ママさんがパパさんの袖を掴んで止める。
「辞めさせたいから来たんじゃない!
辞めさせたくないから、あの子(相手の子)と長女の間にある何かを知りたいだけなの。あの子にはずっとバレーをしててほしい、バレーが好きなのは見てて分かるから。実力も十分ある、キャプテンとしてずっと必要だよ。
正直、力の差は明らかだよね?うちの子は、遊び半分が抜けないから、他の誰が見ても、力の差は明らか・・・あの子が怒るのも当たり前よ。
へたくそって言うのも当然。必死に頑張ってる子が、頑張ってない子に当たりたくなる気持ちも分かるよ。
あの子のバレーに対する気の強さは、みんなに見習って欲しいくらい、すごく良い強さだと思う。だけど、その強さを違う形で出したらいかんよね?
陰で何かをするとかさ・・・」
パパさん落胆しきった様子・・・
「あいつはやりかねんわ、うん。家でも気が強いから、してるかもしれん」
ママさん
「そんなことするとは思えない・・・けど、そういう話がうちいっぱい来るとよ、
長女の時にもあったし・・・」
壁にもたれたまま、ぼそぼそと話すママさん。
!?!?!?やっぱり、あるんじゃん!!
なに!?どういうこと!?私みたいなのがほかにも居たと!?
・・・バカらしくなった。
こういうことを、このママさんは「ムカつくから気にせんでいいが」って、子供たちに言って済ませてそうって感じた。
情けなかった思いが、怒りに変わった。
「私、ここに来る前に長女を説教したのよ、努力をしてきたあの子にヘタクソ言われるのも、そうされるのも努力をしなかった結果で自分のせいだってね。
だけど、私は、自分の子供に、自分より出来ない子をバカにするようなこと、いじめ、悪口、陰口は絶対にするな、言うなって教えてきたの!!
親として当然の教えで、そういうことをしたら絶対自分に返ってくるってね!!
ママさんやったらわかるやろ?こういうことがいっぱいあるなら!!
やってないならやってないでいいから、話だけでも聞いてみて、あの子の言い分も聞くから!!」
・・・落ち着いて、って思ってたのに、ちょっと強い言い方になった。
言いたいことはまだまだあったのに、それでも、我慢する私って・・・
「・・・ごめんね、嫌な思いをさせて、しかも、こんな話を持ってきて・・・」
私が謝るの?えっ?なんで謝ったんよ?私!!
「いやいや、聞けてよかった、俺、気付かないまま傷ついてる子が居る中で、楽しくバレーをするだけになるとこやった」
帰ることを伝え、玄関先で、パパさんがぼそり・・・
「パパはなんか言ってた?」
来たか。仲良いもんね。
「怒ってるよ、今日もホントはパパが怒鳴り込んで行く勢いやった、私が止めたけど、だから私が来たのよ」
ため息と同時に倒れそうになるパパさん。
キツいわな。仲良いだけに。でも、あんたの娘が招いたことよ!!
「謝罪の連絡を入れますって言っといてください」
ママさんは「(長女を)怒らんでやって・・・(長女が)上手になったとよ」って。
今、それを言うの?なんで?今、言う?
それはうちの旦那様から聞いてる。うまくなってるぞって。
下の子たちが落ち着いたら、一緒に試合を見に行こうやって。
ママさんは、私が練習や試合を見に来ないことを、あまりよく思っていない。
本人から言われたことはないけど、他の人伝いで、耳に入る。
この辺も、別で書こうかな・・・(-。-)y-゜゜゜
とりあえず、ぐったりとなった身体を引きずって、やっとの思いで家に帰った。
「どんげやったっか!?」(怒り気味)予想してたからいいけど・・・"(-""-)"
愛する旦那様に内容を話すと、
「・・・甘い!!辞める覚悟で行けって言ったやねぇか!!」
「あとで、パパが電話するって」
「ならいいわ」(←怒鳴る気満々!!)
これで解決できるかな・・・て考えてた私が甘かった!!
あの家族はそれ以上の家族だということを改めて知るのです。
そして、重大なことに気付く・・・
なにも解決できてねぇじゃん!!??
・・・(-。-)y-゜゜゜
親として、この日に解決できなかった情けなさに打ちひしがれるyoshi-愛のなでした。
長女よ!!こんなママでごめん!!
続きは3話で・・・(まだ続くの!?)
・・・・・"(-""-)"