元・シングルマザーのてげてげ気分屋ブログ

シングルマザーだったのが、気が付くと社長夫人になっていて、家族や子供たちに振り回される日常をてげてげ~に綴っています☆

使えるものを捨てる事。

どもっ!!

引っ越し準備に追われ、やつれ気味のyoshi-愛です・・・(眼も霞む・・・)

 

私の母が亡くなって、1年半。

母が住んでいた家に引っ越しをすることにした。(私の実家ね)

父は健在で、一緒に片付けをしながら、あれやこれや文句を言い合い、引っ越し準備が進んでいく。

 

私の母は、物を溜め込む人だったから、大量の洋服やら、着物やら、バッグにぬいぐるみ、日本人形、モンチッチの懐かしい人形。

ホント、物がいっぱいあり過ぎて、ゴミと化した物たちが恐ろしかった。

 

そんな中で、母がよく着ていたヒョウ柄のワンピがゴミ袋へ・・・

 

「ねぇ、こればあばが気に入ってた服だよ」

 

すると父が、

「残してどうすんだ?お前も着らんやろーが?思い出を置いてても仕方ないぞ」

 

・・・・・

 

想い出になるからとっておくんじゃないの?

「ばあばが着てた服くらい少し置いとこうよ!」

 

「要らんて言いよるやねぇか!!全部、捨てるぞっ!!」

 

これ以上、口出ししたら喧嘩になることは分かってたから、とりあえず、片付けを先に済ませることにした。

 

こういう時の、父が大嫌い。人間的にはいい人だけど、昔気質だから、気難しいというか・・・面倒臭い人というか・・・

 

母が乗っていた車だって・・・

母の車を手放す事にしたんだけど、母が亡くなって2日後に廃車にすると言い出した父。

さすがに、

「ちょっと待って・・・亡くなったばかりでそんな話?」

 

「どっちにしても俺は乗らんからいずれ捨てるとぞ?早い方がいいやねぇか!」

 

昔気質の父。ホントこういう所が大嫌い。

ホント嫌いで許せない。

 

母の車でたくさん出掛けた。

シングルマザーだった時、いつも一緒に車で買い物に行った。

温泉にもいったし、食事にも行った。

 

あちこちでぶつけたり(笑)

運転中にタイヤのホイルが飛んでっちゃって、

「お母さん、タイヤのホイルが飛んできたけど・・・うちのじゃない?」

「うちじゃないよ、前の車じゃない?気付かんてバカやねぇ~」と母。

 

家に着くと母の車のホイルが1個なかったんだけど・・・(笑)

 

「やばっ・・・あれうちのホイルやったっちゃ!!

yoshi-愛ちゃん、お父さんが寝たら取りに行ってみよう、バレる前に」と母(笑)

 

その日の夜中にホイルが飛んだ場所まで行くと、歩道に立て掛けてあった。

いい人も居るもんだ。あれはホント助かった!!

立て掛けてくれた人に感謝!!

 

そんな事を想い出したら涙が出た。

葬儀も終わってないのに車を処分する話がどんどん進んでいく。

 

私の愛する旦那様が車の整備士だから・・・

 

「お父さん、廃車にするより、まだ乗ってくれる人を見つけませんか?」

 

と、愛する旦那様が父に言ってくれた。

 

「おう、それでもいいぞ、あんたのお母さんとか乗らんか?」

「きっと、乗ると言いますよ」

という事で、母の車は、愛する旦那様のご両親が乗ってくれてる。

 

旦那様とご両親に感謝。

 

父の気持ちを察すれば・・・分からない事もない。

母の物を処分したいという気持ち・・・
 
母がよく料理に使っていたお鍋も、調理器具もほとんどの物を捨てた父。
 

毎日履いていたサンダルやヒールも(長女が履けたのに)


CDプレーヤー、母が好きだった綾小路きみまろのCDも、

母の嫁入り道具だったタンスもクローゼットも全部、捨てた。
母の趣味だった和服、着物を捨てた。
母が父に内緒で買った15万円のオーストリッチのバッグも捨てた。
母が気に入っていた服も、靴も、傘も、手袋も・・・

 

母を想い出すものばかりがゴミとして出されていく。

 

ほとんどがまだまだ使えるものだったけれど・・・ 

必要なくなったものは使えるものでも捨てるのが普通と思ってた私だけど・・・

今までたくさんのものを捨てきたんだけど・・・ 

 

母のものをほぼ処分した後で・・・

 

父に対する怒りが込み上げて・・・

悲しくて、ムカついて、父をアンタ呼ばわりし、喧嘩が勃発!!

でも、父も私も慣れてる。

私がどんなに怒っても、父親には敵わない。

それが余計に悔しくって・・・

 

私の愛する旦那様に、「もういいが、yoshi-愛ちゃん、落ち着いて」と・・・

 

今から同居するのに、こんなんじゃホントやっていけないよ。

 

辛いから全てを捨てたいと思う父の気持ちも分かってあげたいけれど、

何か一つでも私に残してくれてもいいじゃない。

 

父は、母が使っていた黄色いオーストリッチのお財布を形見として使ってる。

 

父が残した母のものはこれだけ。

 

そして父のひと言、

「想い出を抱えてても辛いばっかりや!!」

 

 

 

私には・・・この実家の家が母の形見になり、家族に残った唯一のものになった。